プレジデントのオンライン版で見て感銘を受けました。弱者に対していかに日本は冷淡であるか具体的なデーターで示されていました。実際、最近のマスコミやSNSのコメントを見ていると、社会的弱者や過ちを犯した人へのバッシングが過激すぎると思います。僕自身もそうですが、とても聖人君子ではありません。誘惑には弱いし、病気になったり運営がうまく行かず一文無しになる可能性もあります。当然どん底から再挑戦をしなければならないと思いますが、周りに受け入れ体制がないと這い上がってくることすら難しいのではと考えてしまいます。上野氏のメッセージの一部を抜粋すると「世の中には、頑張っても報われない人、頑張ろうにも頑張れない人、頑張りすぎて心と体をこわした人達がいます。頑張る前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」と頑張る意欲をくじかれる人達もいます。あなたたちの頑張りを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々をおとめるためにではなく、そういう人々を助けるために使って下さい。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください」涙が出そうになりました。岡本純子氏のコメントも引用すると、2007年のアメリカのピューリサーチセンターの調査によると「国は貧しい人々の面倒を見るべき」という考えに対し、同意すると答えた人は、イギリス91%、中国90%、韓国87%、アメリカ70%であったのに対し、日本は47カ国中、最低の59%だった。上野氏が指摘したように、「たまたま恵まれた環境と能力と運」によって、分かれ道ができただけであり、いつ自分が向こう側の人間になるかなど、わからない。離婚、不登校、引きこもり、虐待、介護、死別、病気、事故、加齢など、誰もが、あっという間に「弱者」になるのに、その痛みを分かつ「想像力」を持たない人たちが世界のどの国よりも多くいる、これは悲しい事実だ。日本が「きわめて他人に冷たい国」であることを示すデータはまだまだある。イギリスのチャリティー団体Charities Aid Foundation(CAF)が、人助け、寄付、ボランティアの3項目についての評価を各国別にまとめて発表する世界寄付指数(World Giving Index)。その2018年の調査では日本は144カ国中、128位だった。あまりに低すぎてびっくりします。アメリカのペンシルバニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授によれば、人は3つのタイプに分かれるという。「Giver(人に惜しみなく与える人)」「Taker(真っ先に自分の利益を優先させる人)」「Matcher(損得のバランスを考える人)」このうち、最も成功を収めるのはほかならぬGiverなのだそうだ。骨折でアメリカで帰国された患者さんが、日本では三角巾つけていないと人が当たってくるので外せなかったが、アメリカでは三角巾をつけているとあまりにも多くの人に心配され声をかけられるので取り外したと聞きました。いつ自分が転落するかもしれない弱者に温かい世で、Giverでありたいものです。
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