武富整形外科ブログ

2020.10.19更新

子供が原爆についてもっと勉強したいということで、玉造厚生年金病院時代の患者さんの診察がてら先週末広島まで行ってきました。大学時代に一度訪れた記憶があるのですが、今回ほど鮮明な印象はなかったです。多分問題意識もなく流れるように観たからだと思います。資料館自身、新しく生まれ変わっていて小さな子供にもわかりやすい展示になりました。投下前後のCGもあり、どれだけ原爆の威力が巨大であったか一目瞭然でした。爆心地半径2km以内は、爆風と高熱で即死だったそうです。特に建物疎開と言って空襲で延焼しないように建物を壊していた多くの中学生が、作業中で犠牲になったのが非常に胸が痛みました。高熱であったため火傷というよりは焼けた炭のような皮膚の写真、顔面もわからない写真など身につまされます。目と口からウジ虫が湧き出ていたなど・・・特に親も子も行方を探し回ったメッセージを読むとあまりに辛く、当時その現場にいたら半狂乱になっていたと思います。爆弾投下後も何年も放射線により多くの命が失われていきました。このような悲惨な悲劇を繰り返さないため、核兵器廃絶ができるように、日本が唯一の被爆国としてリーダーシップを取るべきだと強く思いました。サミットでもG20でもその他各国の指導者に絶対平和記念資料館を見てもらうべきです。どれだけ非人道的な武器であるかを世の中に広く伝える使命があると思います。それこそが罪もなく亡くなった方への償いではないでしょうか?

投稿者: 武富整形外科

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