武富整形外科ブログ

2024.08.14更新

この3連休を頂いて、岡山県の瀬戸内海に患者さんの家がある島に2泊3日で滞在してきました。都会生活でほぼ人生を過ごしてきた自分にとって、日本の過疎地域における現状を目の辺りにしてきました。半分以上は空き家になり、放置されている期間が長いため、崩壊している家も多数ありました。立派な中学校も小学校も機能しておらず、運動場も草が一面に生え、プールも悲しいぐらいに汚くなって放置されていました。お店も営業しているかどうか分からず、週1回農協が港で販売に来る時に購入しているそうです。診療所も1回/週開設されていますが、血糖値だけしか測定できず、ほぼ保健室程度しか機能していません。歯科も1件しかなく、歯科医師も高齢のため週に数回、それもいつまでできるかわからない状態です。たまたま滞在先の近所のおばあちゃんが転倒され、人工関節後の膝がめちゃくちゃ腫れ、ほとんど歩けないため骨折している可能性が大でした。休み明けに受診を勧めるも、肝硬変を患っている娘と高齢の夫がいるため受診しない、このまま死んだら死んだ時と頑なに受診を拒否されました。娘さんも体全身がむくんでいて、10月の再診までの受診した方が、良さそうに思えましたが、歩けないため船に乗せての受診は厳しいとのことでした。フェリーを待っている際も、間違いなく骨折し膝が変形して立つもことも痛みが強く厳しく、自転車でしか移動できないおじいちゃんにも声掛けされました。もちろん病院にも行っていません。自分が何もできない虚しさと平等に医療を受けられない社会に憤りを感じました。地方創生なんて絵空事で、地方の病院の統廃合で、人の住めない地域を拡大している政策を推し進めているだけなのです。悲しいかな、これが現実です。

投稿者: 武富整形外科

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