昨日は、朝はエコーセミナーに参加、昼から今後の超高齢・少子化社会と国民皆保険制度の財源選択という講演会に参加してきました。午前中は、隠岐の島で総合診療医をされている、白石先生の外来診療でここまでエコーで診断できるという手技を見せて頂き感銘を受けました。僕のような貧乏な開業医は、レントゲンとエコーしかなく、とてもCTやMRIなど買えません。レントゲンでわからない骨折や痛みの強い腰痛は、どうしてもCTやMRIで診断したくなります。ただ地域連携で病院に連絡しても早くて数日後しか予約ができず、悶々とした日々を過ごすことになります。エコーは簡便ですぐに当てれるので、MRIやCTがない開業医にとってとても有り難い診断機器です。尿路結石、気胸や虫垂炎まで診断できる可能性を見出すことができました。
午後からは国民皆保険制度の維持するための財源を消費税にするのが良いかその他の選択があるかという日本福祉大学元学長の二木先生のお話でした。野党やマスコミがただ単に反対しているのと異なり、現状をしっかり判断し、現時点では、逆進性があるものの社会保険費で対応せざるを得ないという結論でした。給与が増えず社会保障費が増えることは庶民にとってかなりきついですが、消費税が導入されても、それがきっちり社会保障費に回る保証がないのなら、確実な方が良いというのは納得できました。治療現場で出ていて医療費は本当に高いと思いますが、当院は外国人の方が多いので、お話を聞いていると日本の医療制度は世界一優れていると思います。フリーアクセスで高額医療費制度もある。海外では、まず専門医に見てもらうまでに数ヶ月、そこで診断され手術をしてもらうまで数ヶ月と癌だとまず進行していると思われます。また医療費も桁違いに高くて、歯科治療なら飛行機に乗っても日本で治療する価値があると言われています。マスコミの一部の報道だけに惑わされず、しっかり自分自身で事実認識をする必要があると改めて感じました。マスコミも同じような報道だけでなくたまには違う切り口で検証し報道して欲しいものです。