今日NIKKEI STYLEの記事で、障害者や高齢者など誰もが使いやすいユニバーサルデザインの企画・設計を手掛けるミライロ(大阪市)社長の垣内俊哉さんのことがでていました。骨形成不全症(生まれつき骨がもろい)で今までに骨折20回以上、入院も10回以上されたそうです。ミライロの企業を目指した理由について「私は17歳の時に高校を中退しました。歩けるようになりたいと手術を受け、必死でリハビリしましたが、結局ダメだった。死にたいと思ったが、病院の屋上の柵も自分の力では越えられなかった。障害のある自分を受け入れられず、自己否定するようになりました。その時、同じ病室の年配の方に『登り切った先の景色を見たのか』と問われ、『今はつらいだろうけど、縮んだものはいつか伸びる』と励まされました。稚拙ですが、何か大きなことをやるしかないと思ったのです。それでぼんやりと起業を考えました」僕だったら絶望感に打ちひしがれ、起業なんて前向きにとても進めないと思います。大学時代のアルバイト先のウエブ制作会社社長から、あえて営業をやりなさいと命じられたそうです。外回りですから、段差も多く、バリアフリーではないところも少なくありません。自分にできるだろうかと不安だったのですが、必死になって車いすに乗り、営業に回りました。すると、お客さんにどんどん顔を覚えてもらえ、営業成績がトップになりました。社長は『歩けないことに胸を張れ。その障害は君の強み。誇りを持て』と言ってくれました。障害があるからこそ逆にできることがある、バリア(障害)をバリュー(価値)に変えられることに気づけました。社長の眼力は凄いです。最近自分のできない点を克服するとそれが逆に強みになるのではないかと思い始めました。それこそ皆も困っており、共感を得られるのではないか・・周りに優秀な人が多く凹むことが多いですが、僕もささやかではありますが、逆境をバネに前に進もうと力づけられました。