骨粗しょう症
骨粗しょう症について
骨粗しょう症とは、骨量が減少することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨は骨形成と骨吸収を繰り返していますが、このバランスが崩れることで発症するとされています。骨粗しょう症は女性、特に閉経後の女性に多くみられ、女性ホルモンの減少や老化が発症に深く関わっていると考えられています。
骨粗しょう症の症状
通常、骨粗しょう症が発症しても痛みなどの症状は現れません。しかし、骨がもろくなっているため、転倒時などに骨折しやすくなります。骨折しやすい部位として、背骨、手首の骨、大腿骨などが挙げられます。
骨粗しょう症の予防
転倒に注意する
禁煙
カルシウム十分摂取する
アルコールを控える
ビタミンD、ビタミンK、リン、マグネシウムを十分摂取する
適度な運動
タンパク質を適量摂取する
日光浴
積極的に骨粗しょう症の治療を受けられるようにしてください
2015年の65歳以上の人口比率は、厚生労働省からの資料によると3277万人であり、約4人に1人の比率となっています。そして長崎大学からの報告によると、日本人女性の骨粗しょう症の割合は、60代で30%、70代で37%、80代で42%でありながら、わずか20%の方しか治療を受けていません。骨粗しょう症は脳梗塞、心筋梗塞、がんなどと違ってあまり「重い病気」と思われていませんが、80歳以上の大腿骨頚部骨折の2年後の生存率は、ほぼ半数です。骨折してからでは遅いのです。
食事や運動で改善させることができる場合もありますが、骨密度の結果によっては薬による治療が必要になります。当クリニックでは病院と同様に、精度の高い骨密度測定装置を完備しております。